ギフトショーの視察でデザイン学科学生に感じ取っていただきたいこと
昨日。ギフトショーの視察をしました。
今回、K5PJ春でできなかった学生視察招待を実施しました。
ギフトショーの視察でデザイン学科学生に感じ取って欲しいなと思っていたことについて書きたいと思います。
①活躍分野は多岐にあるということ
デザイン学科⇒デザイン事務所orメーカーのデザイナー
(いわゆるレッドオーシャン)
ではなく
売れていなければならない商品を持っている会社だけど
パッケージやらチラシやらデザインできていない領域のデザイン業務を行う
というのは、いいポジショニングなんじゃない?って思います。
商品や見栄えはよいけど
伝えるべき情報が不足していたり、
パッケージがイケてなかったり、
いいな。と思ってみたホームページがイマイチだったり、
いろいろ見える部分があったと思います。
大企業なら分業制で概ねカバーされているけど
中小企業って全てカバーされていないケースが多いんんだよね。
②よい見栄えの商品は、腐るほどあるということ
とにかくパッと見え。「素敵だな」と感じる商品って、本当たくさんあったと思うんです。
単にプロダクトデザインだけで勝負するって、
「ライバル多いな」というのが現実だってことを感じていただけたら。と思いました。
もちろん、今回はプロダクトだったけれど
ゲームとか、おもちゃとか、他分野でも同じこと。
その環境下で、いかに目にとめてもらうか?
・マーケティングを駆使するか
・プロモーションに工夫を凝らすのか
・デザイナーとして他にない自分らしさを盛り込むのか
・強力な売り先、販売ルートを築くのか
まあ、いろいろあると思うのですが、
競合が多いことを知り
工夫が必要だな。と感じてもらえれば。
③よいデザインって何?考えてみて欲しい
これは、本当難しいことなんだけど
よいデザインって何?って、今一度考える機会になったらな。と思っています。
デザインはアートではないので、自己満足じゃなかなか受け入れられないんだけど
アートの要素がないと「想い」「らしさ」がなくて目にとめてもらえない。
とにかくデザインって奥が深いもの。ということは言えるんじゃないか?と思うんです。
僕はデザイナーではないので、適切な答えを伝えることはできないけど
「現場」で起きていること。を伝えることはできます。
(学生の声)
歩きながらポロっと出てきた本音を書き留めておきます。
・売れるデザインをする(良いデザインをする?)って難しい
・リアルの現場を見られたことが勉強になった
(僕の本音)
自分の担当分野であるライセンスコーナーに時間を割いて見てもらったんだけど
●●●とか、子供の頃、自分が溺れるほど没頭したゲーム。ミュージシャン。アニメ。
そんな愛するモノたちの商品化に関わる経験ができる職場って、いいんじゃない?
って、伝えた。人生一回キリだからね!
▲たとえばコレ
ギフトショーの視察に、デザインを学ぶ学生を連れて行ったことを振り返り、
学校の課題でデザインをして、きれいに展示発表するのもいいんだけど、
こうした「現場」を見た経験を踏まえ、足りないところを大学で学んでいただき
より実践で使えるデザイン力を身につけて欲しい。と思うし、
デザインを学ぶ学生だって、もっと
・「現場」を見る経験
・「実物」を作って売ってみる経験
をしたいと思っている方が多いと思うので
企業は、社会貢献として、より多くの機会を学生に提供すべき。と思った。